アマチュア無線とは

アマチュア無線において、日本のアマチュア無線は戦後再開されて50年順調に発展を続けてきた。しかし、アマチュア無線は、バブルの崩壊から長引く不況そして他の通信手段の発展,さらには若者を中心とした趣味、興味の多様化という大きな環境の変化の荒波にもまれ平成10年あたりをピークにアマチュア無線は、局数も急激に減少してきました。これに伴ないバンドの利用率も低下し新たな技術に取り組む意欲にも陰りか出てきたように思われます。アマチュア無線の傾向は日本が例外ではないがアメリカやヨーロッパ諸国を見ると依然として新しい無線通信技術の開発、実験が行なわれており相対的に日本のハムが後退しているように見えます。アマチュア無線は、時代の変化に対してJARL及びハムを監督する総務省がうまくリードできなかったのにも原因があるでしょう。

アマチュア無線のハム

アマチュア無線は欧米諸国に比べアマチュアに及ぶ規制緩和は殆んど進展せず依然として世界では当たり前なアマチュア無線における包括免許が世界最大のハムを有する日本で実現していないことも大きな要因だと思います。それに、日本のアマ無線は55万局ありますが、実際に稼動しているのはその半分以下と見られています。アマチュア無線のハム人口はここ10年で半減し、平均年齢は50歳以上です。それなのに、アマ無線には60MHz近い周波数が割り当てられていて、これは数千万人が加入する携帯電話1社分とほぼ同じです。特に1260-1300MHz帯はほとんど使われていませんが、携帯電話なら4社ぐらい収容できる帯域です。もともと無線技術は、マルコーニが発明したころにはアマチュアのもので、初期の技術開発はアマチュアによって行われました。日本でも、アマ無線にはNHKより古い歴史があります。日本アマ無線連盟の原昌三会長は、80歳の今も36年間会長を続けています。

アマチュア無線の免許

アマチュア無線の免許で日本のハムは数こそ依然として世界一だがその内容と言うと世界一どころかいわゆる先進国の中でも中位ぐらいの質ではないでしょうか。日本では産業としてアマチュア無線を位置付けせっせと数を増やしていきました。現在のアマチュア無線の免許保有者は300万人を超え、合法的に免許を受けているハムが約90万局です。 ただしアマチュア無線のこの数は毎年5−10万も減っているとのことJARLと業界団体は数を増やすことに夢中になり質の向上そしてハムのもっとも重要な意味である技術研究をおざなりにしてきた結果アマチュア無線のハムのレベルは大きく後退した感があります。JARLも総務省ももう一度アマチュア無線とは何か? そしてどうあるべきかを考えるべきでしょう。特にJARLの犯してきた罪は重たいものがあると理事は認識しているのでしょうか?最後にアマチュア無線局を開局している以上、不法局を見つけたら法の定めに従って報告をしなければなりません。

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